天恵の栽培環境地域である佐賀県で直接栽培する天山本草の主要品種を紹介します。
『天山本草』は佐賀県に位置した天山で栽培される植物を意味します。
1) 学名 | Cornus officinalis Sieb.et Zucc. 界:植物界Plantae 門:被子植物門Magnoliophyta 綱:双子葉植物綱Magnoliopsida 目:ミズキ目Cornales 科:ミズキ科Cornaceae 属:ミズキ属Cornus |
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2) 和名 | 山茱萸 (サンシュユ) | ||||||||||||||||||||
3) 和名の由来 | 山茱萸の音読みが、和名の由来である。早春、葉がつく前に木一面に黄色の花をつけることから、「ハルコガネバナ」とも呼ばれる。 秋のグミのような赤い実を珊瑚に例えて、「アキサンゴ」とも呼ばれる。 |
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4) 生薬名 | 山茱萸、石棗、蜀棗、肉棗 | ||||||||||||||||||||
5) 又の名 |
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高さ3-15 mになる落葉小高木。樹皮は薄茶色で、葉は互生し長さ4-10 cmほどの楕円形で両面に毛がある。
3月から5月にかけ、若葉に先立って4枚の苞葉に包まれた、花弁が4枚ある鮮黄色の小花を木一面に集めてつける。花弁は4個で反り返り、雄しべは4個。
夏には葉がイラガやカナブンの食害を受ける。晩秋に付ける紅色楕円形の実は渋くて生食には向かない。
中国及び朝鮮半島の原産地に分布する。江戸時代享保年間に朝鮮経由で漢種の種子が日本に持ち込まれ、薬用植物として栽培されるようになった。日本では観賞用として庭木などにも利用されている。日当たりの良い肥沃地などに生育する
生薬の形は長い楕円形だが、平たくてしわくちゃになっており、種を取り除いた部分が割れている。長さは約1.5cm.幅は約0.5cmで表は赤い紫色だが、よく表面に白い粉が生じる。 匂いはほとんどなく、味は酸味がある。 実は厚くて表が赤い紫色であり、つやが出るのが良い品種である。
古書名 | 内容 |
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医方類聚 | 山茱萸を酒に浸したあと乾燥して使用する。 |
東医宝鑑 | 山茱萸をうまく選んだ次の種を取り除いて果肉だけを使用する 山茱萸は元気を補充して、 精液を補充するが、 種は精液を自然に出て除去して使用する。 |
本草綱目 | 気性はやや温かく、酢味、帰経は肝、腎経に入る。 |
神農本草經 | 肝、腎を補し筋骨を丈夫にする。 |
鄕薬集成方 | 小便の量を減らして、五臓を楽にする。 長期にわたって食べると体が軽くなって腎臓を補うする。 |
気味薬性論 | 効能の記録は削除しました。 |
経験方 | 効能の記録は削除しました。 |
中薬大辭典 | 効能の記録は削除しました。 |
栽培品種 | Cornus officinalis Sieb. et Zucc |
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樹形 | 樹高 : 四照花科の落葉小喬木 (5∼7m) 開花期: 2月∼3月(25~40日間開花) 果実 : 濃い赤色1∼2cm 結実期:10∼12月 |
栽培場所 | 佐賀県の地域内 (4つの地域に植栽) |
栽培收量 | 種子繁植の苗木6,000株植栽 |
植栽年度 | 2010年3月 ~ 2012年4月 |
收穫予定日 | 2017年11月から |
収穫收量 | 植栽7年~8年後の初年度に1kgから植栽後15年目には20kg以上収穫(1株当) |
栽培適地 | 気候 : 耐寒性が強い植物に寒い地方(四季地域)まで栽培が可能であるが、 暖かい地域が栽培に良好である。 (山茱萸は陽樹に日当たりのよい所にまかなければ春の開花時期に水分作用が良い。) 土質 : 排水が良好な腐植質多くの砂浄土または砂利混じりの浄土 |
優良品質 | 種を取り除いて乾燥した山茱萸は潤沢な果肉が多く、味と香りが豊かなものが上等品 |